会長あいさつ

内海 房子桜の開花とともに、寒かった今年の冬が嘘のような暖かな季節を迎えています。みなさまお元気でお過ごしでしょうか。先月19日に津田塾大学卒業式が挙行され、晴れて卒業された748名の新会員をお迎えし、2025年度の同窓会活動がスタートしました。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。同窓会は、「同窓会員一人一人のための同窓会」を目指して努力してまいる所存です。具体的には、ホームページの刷新に伴い、広報のあり方を見直し、より多くの同窓生に届く広報を模索します。そのためにも、同窓会の目指すゴールを明確に定め、そのゴールに向かった広報、企画、運営マネージメントを考察することといたしました。先日、津田塾大学同窓会の目指すゴール(ビジョン)を策定する「ビジョン策定プロジェクト」を立ち上げたところです。同窓会を運営する役員・職員などみんなで議論し、私たちがなすべきことは何かを突き詰めていきたいと考えています。

同窓会は24人の理事と6人の事務職員、2人の監事で構成されています。事務職員以外はみな無報酬です。私は勤め人の生活が長かったので、労働には必ず賃金が与えられるということが身に沁みていました。無報酬で働くとはどういうことなのかと、最初は悩みましたが、これはとても意義深いもの、清新な心を育むものであることだと気づきました。

母校の卒業式は同窓会にとってとても忙しい日です。それは、同窓会の新会員を迎える日だからです。3月の津田塾大学の卒業式、朝から冷たい雪の降る中、式典は挙行されました。同窓会関係者は、朝早くから卒業生に配布する資料の袋詰めから始まり、その袋を式が終わって会場を退出する卒業生一人一人に手渡します。また、新五千円札記念グッズの販売もしました。そして、残ったものや備品の後片付け、重たい荷物を台車で運んで段ボールに詰めて、同窓会事務所に送り返す、といった一連の作業を気持ちよく、そして手際よく処理していました。私は、働いているみんなのにこやかな顔に母校への愛を強く感じました。

同窓会のメンバーはみな同窓生で、和やかな集まりです。楽しく同窓会活動を担っていければと考えていますが、時には厳しさも必要です。組織の運営には規則を守り秩序を正すこと、制度はわかりやすく透明性に優れていることなどが重要であると言えましょう。

5月の定時総会では新しい理事を迎え、理事体制も刷新いたします。今までの居心地良さに甘んずることなく、常に変革を担う同窓会であり続けたいと願っております。

(2025年4月)

一般社団法人 津田塾大学同窓会
会長
内海 房子